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2026.05.02 逆さ合併における子会社の仕訳

子会社が親会社を吸収合併する場合、親会社が保有していた子会社株式は、
子会社側では自己株式として処理されます。
その自己株式を親会社株主に割り当てるため、会計上は
自己株式の処分となります。

前提

項目 金額
親会社の諸資産(子会社株式を除く) A
親会社が保有する子会社株式 S
親会社の諸負債 L
親会社の株主資本 E

子会社の仕訳イメージ

借方 金額 貸方 金額
諸資産 A 諸負債 L
自己株式 S 自己株式 S
資本金・資本剰余金等 E − S

自己株式は、合併により取得した後、親会社株主に割り当てられるため、
最終的には自己株式残高は残らないことが多いです。

数値例

親会社の合併直前の貸借対照表が以下の場合を想定します。

項目 金額
現金預金等 1,000
子会社株式 300
負債 400
株主資本 900

① 親会社を合併により承継

借方 金額 貸方 金額
現金預金等 1,000 負債 400
自己株式 300 資本剰余金等 900

② 自己株式を親会社株主に割当

借方 金額 貸方 金額
資本剰余金等 300 自己株式 300

③ 最終的な純額処理

借方 金額 貸方 金額
現金預金等 1,000 負債 400
資本剰余金等 600

結論

子会社が親会社を合併する逆さ合併では、親会社が保有していた子会社株式は、
子会社にとって自己株式となります。
その自己株式を親会社株主に割り当てるため、会計上は自己株式の処分として処理します。

したがって、最終的な増加資本は以下のように整理されます。


親会社から承継した純資産 − 親会社が保有していた子会社株式の帳簿価額
= 子会社の資本金・資本剰余金等の増加額